径とも言えない道の上で

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仮面ねぇ…不吉な…… 良く見ると、狐の方も穴が無い。 これ、付けるんじゃなくて、インテリア的な用途なんでないの? これが例の仮面だったら、付けるとギャグ時空に生きる緑の超人に変貌するんだろうな…… ……うん、なんか付けてみたくなってきた 付けるといっても固定する紐もなにもないから顔に合わせるだけなんだけども ……うん、意外にも顔にフィットする…… !? 見えるじゃん!!穴は無かったはずなのに、前は見える。実際に見えてるからなにも…… っ!不吉だわ レィフィ「着替えたよー」 うわ、ヤなタイミングで戻ってきやがった… 古着屋「あ、お客……さん?そのマスクッ!……それ付けてますよね?動物の方、付けてますよね?あの、意識ありますか?」 意識って……そんな代物… 玄「あの、どうしてなんの説明もせずに俺達に押し付けたんですか?」 レィフィ「くろはー、それ私のー」 玄「うるさい。どうなんですか?」 古着屋「すみません…そんなつもりは…… その白い方はただのゴミなので付けても問題ありません…」 そんな話はしてねえよ! 態々、狐の方を付けてる確認取るほどのヤバイやつなんだろ? 玄「いや、ど う な ん で す か ?」 古着屋「ごめんなさい……魔が差しました…」 玄「………… ハァ…… これはどんな曰くが?」 それにしても取れない。引っ張っても取れない。 仮面が顔の直ぐ前の空間?に固定されてるみたいで、引っ張ると頭が動く。身体が動くと付いて?くる。 古着屋「取れない、壊せない、らしいので、食事はおろか水分補給も出来ません…… 少しずつ狂暴性が増していくらしいです…最期には衰弱死……するとか…… 本当にごめんなさい…」 はぁ……これこそ、謝って済んだら警察は必要ないんだけど?
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