待てるなら待つけど

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 午前7時20分。 テレビでは、最新のニュースを伝える。 台所では母が朝食の支度をし、ダイニングテーブルでは妹がトーストにかじりついていた。 普段通りの、何気ない朝の一場面。  そんな中、私はダイニングから出た廊下で立ち往生していた。 「お父さん! いい加減にしてよ!」 「ん~」 切羽詰まる私の声にも、のんびりと答える父に苛立ちが増す。 「もーっ!」 ドンドンと強く扉を叩いていると、妹が顔を覗かせた。 「うるさい」 「だって、お父さんがまた……!」 私の訴えに、ため息をつきながら妹は近づいてくると、私が叩いていた扉をもう1度ノックした。 「おとーさん、トイレで新聞読むの辞めてって言ったじゃん。そろそろ出てきなよ。 お姉ちゃん、ずっと待ってるから」 <了>
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