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窓の外、
遥か下に広がる公園を見つめる。
コンタクトを外した私の裸眼は、
0.1程度。
だだっ広い公園も、
ポツリポツリと灯る電灯も、
真綿をうっすらかけたように、
ぼんやり夜に溶け込んでいる。
病院の消灯時間から、
どのくらい経っただろうか。
大量のステロイドを投与されている私は、
睡眠剤を使ってもすぐに眠りから覚めてしまう。
24時間、
輸液ポンプから首の静脈に向かって、
栄養やら薬やらが送り込まれる。
最後に口から食事をとったのは、
いつだったっけ。
たぶん、
治療はうまくいっていない。
やせ細る身体と治まらない腹痛がその証拠だ。
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