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「さて…行劉殿、貴方が兄でよろしいか?」
「私がですか!?私などが晴明殿の兄でございますか!?」
「それはいい考えですわ。晴明様が兄だとしたら行劉様にご迷惑がかかります」
「そんな…でも、晴明殿がそれで納得できるのであれば、愚か者でありますが兄を務めさせていただきます」
「ではこれからは敬語は使わなくてもいい。兄者」
「はい…あっいえ…わかった、晴明」
そういうとまるで二人を祝福するかのように風が吹き花びらを巻き上げ舞わせていた。
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