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朝練で疲れてんのかな・・ 有希のその笑顔が高嶺の花過ぎて好きなんてとても言えねえよ・・ 自分の机にカバンをかけると、俺も有希に「おはよう」と挨拶をした。 ほかの奴が登校するまでのそのあいだがすごく長く感じられた。 有希は何をするわけでもないが窓から校庭を眺めてた。 俺がそんな有希を見てると、ふとこちらを向いて目が合ってしまった。 「あっ・・」 つい口に出してしまったことで余計恥ずかしい。 「さっき朝練してたよね!」 「え、あ・・うん、そこから見えてた?」 「うん、すごいなぁって・・私部活してないから」 少しさみしげに彼女はそういった。 「水野って彼氏いんの?」 気づいたら口走ってた。
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