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自己紹介が遅れたけど、私の名は魚原未稀(うおはらみけ)。
現在、高校二年生で、学校では生徒会の副会長を務めていたりなんかする。
自ら進んで人の前に立つタイプではないけど、いつの間にか周囲におだてられ、「魚原さんならほら…みんなから人気あるし!大丈夫!」と訳が分からないままにあれよあれよという間に祭り上げられて現在に至る。
私の周りにはなぜか人(主に男子)が集まりやすく、これがしばしば厄介なことになったりもする。
――チリン、チリン…
後ろから自転車のベルを鳴らされ、私の足ははたと止まった。
今は下校中で、生徒会の用事を済ませてたら遅くなってしまい、一人で帰っているところだった。
振り返るとそこには、
「小遊鳥(たかなし)君?」
自転車に跨っているのは、同じクラスの小遊鳥一樹(たかなしいつき)君。
「一緒に帰らない?」
爽やかな笑みを浮かべて私に問いかける。
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