プロローグ 『ヤンキー探偵・秋虎斗真』

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「ほーう、なんか他のよりも可愛いと思ったら……。  こんな大人しそうな子がミスコンだなんて意外だわ」 秋虎が一人関心する様子を見て、 柚葉の表情に少し陰りが見えた。 「よ、よく言われます……。  それは、置いといて本題に移ってもいいですか?」 強引に柚葉は話を元に戻す。 「お、おう。まーここじゃなんだし、ちょっと別の所で話そうぜ」 いざ、本題に入るかと意気込んでいた柚葉にとって 少々拍子抜けだった。 そんな事は露知らず秋虎はベンチから立ち、 (あのクソメガネが関わっているなら厄介事なのは確実だ。 あいつも混ぜて話を聞くとするか……) そう心に秘めて 秋虎は柚葉を連れて『クソメガネ』の元へと歩き始めた。
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