第1章

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房江は秘宝館をあとにしながら、三日後には夫と過ごしたあの家に帰ろうと思っていた。 「私だって、やってみたかったことあったんだから…」 房江はつぶやいた。 それに、あの瓶の中身、半分しか入ってなかったわ。マイルドセブンの香り…… 「……あなたは透明になってどこに行ったの?」 房江はこれから先も、焼き鮭の皮を残してしまう予感がしていた。
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