酒癖が悪い

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 ここまで不透明な会話もあるまい。 「もうお開きにしましょう。ね? ね?」  私は悲鳴をあげたい気持ちで、散らかったビール瓶やら空き缶を片づけだす。  先ほどから、となりの部屋から怒声が飛んできて、壁を殴りつける音が何度もする。  やはりアパートで宅飲みはリスクがデカかったのだ。あれだけやめようやめよう、と言ったのに。このバカどもは酒を持ってきてドンチャン騒ぎ。そして、このザマだ。  遠くからサイレンの音が聞こえてくる。  ああ、本当に透明人間になりたい……と私は切に願った。
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