第1章

2/8
前へ
/8ページ
次へ
 春も終わりをつげ、じめじめとした梅雨が訪れようとしていた頃、白蘭高校2年4組はまだ穏やかな昼休みを過ごしていた。  だがそれは1人の男子生徒によって一変してしまう。息を切らしながら男子生徒は学生にとって最大の恐ろしいことを言い放つ。 「た、大変だ! 明日抜き打ちでテストするんだと!」  その話を聞いた瞬間穏やかだったクラスの雰囲気は一変して騒然とする。 「なんということだぁ~~! あのゴリラはなんということを!!」「もう、終わりよ! ひどいわあのゴリラ!」  次々に担任に向かって浴びせられる罵声は尽きる事はない。  その中で右側の一番後ろに机を4つ固めてご飯を食べていた少年少女は先ほどの男子生徒も混ざってテストについて話していた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加