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「おい、さっきの話は本当なのか?拓海」
黒髪で眼鏡をかけた少年は訊ねる。
「あぁ、偶然うちのとこオカマがそっちのゴリラと話してるとこを聴いたからな」
「で、ですが来月の後半にもテストがあるんですから今やらなくてもいいですよ……」
少し茶色かかった黒髪の少女は穏やかな声ではあったがどこか沈んだような声で言う。
「大丈夫よ沙月。 あなたいつも真面目にノートとってるし頭もいいじゃない」
黒に近い青髪の少女は大人の女性のような凜とした声で励ます。それに……、と後を続けた「本当に心配するのは拓海君と真奈の方でしょ」
ジと目で拓海と真奈とよばれたクリーム色をした少女を見る。
「ふふふっ、大丈夫よ! 数学と科学ならノープロブレん゛ムだから」
と真奈とよばれた少女は胸を張って言う。実は小さい頃から科学者である両親の教えを受けているため科学においては“天才”と呼ばれ、自分でも様々なものを作っている。……のだが、
「わりぃ、真奈。実は抜き打ちするのオカマの社会とゴリラの英語なんだ」
拓海の言葉を聞いた瞬間真美は机に伏してしまった。
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