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「真奈、大丈夫だぞ? 簡単な事だ。職員室に行きそのテストの答えを暗記すればいい」
机に伏して無言で泣いている真奈に秋斗は名案とも言えるがはっきり言えば不正行為を口にする。
「それカンニングじゃない駄目よ。そんなことさせるよりあなたが教えればいいでしょ」
真奈が目を輝かし、沙月と拓海は驚愕している中で青髪の少女心春は冷静に言う。
「前に沙月と心春が2人に教えたときオーバーヒートして全然出来なくてぼやいてただろ……」
思い出せとばかりに心春が前にぼやいていたことを口にする。心春は静かに目を秋斗からそらした。
「これだ……できたよみんな!!」
いきなり大きな声を出す真奈に何事かと見ると右手には透明の液体が入ったビーカーを持っていた。
「今度は何作ったんだよ」
不思議そうに……というよりは怯えるように拓海は聞く。
「聞いて驚け?これはな、透明人間になれる薬。『透明人間なれ~る』だよ♪」
嬉しそうに発明品を紹介している真奈を見て全員が目をそらした。
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