第3回ホラー:「流行」

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「なるチャンもそう言えば、この間、切ったって言っていたよねー?」  真奈美はなるチャンの足元を見たので、私もつられて見遣った。  私の視線はなるチャンの足元を見遣るや否や、釘付けで目を丸くした。 「うん。昨日の夜、思い切って畑から引っこ抜いてドッキングさせたの。ほら、見て!!」  なるチャンがスカートのひだを思いっきり捲りあげる。 「キャー!!! ステキー!!!」  真奈美が感嘆の声を張り上げた。  私は胃から込み上げるものを手で押さえて、トイレに駆け込んだ。  なるチャンの足は、腐り果て異臭が漂い虫がわいている。切断された足を繋げている糸は肉に喰い込み、繋ぎ目を腐食していた。 気持ちを落ち着かせ、トイレから出る。 目の前には、楽しそうに談笑している3人の女子。 腐った足を嬉しそうに、見せ合いっこしている。 <END>
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