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「なるチャンもそう言えば、この間、切ったって言っていたよねー?」
真奈美はなるチャンの足元を見たので、私もつられて見遣った。
私の視線はなるチャンの足元を見遣るや否や、釘付けで目を丸くした。
「うん。昨日の夜、思い切って畑から引っこ抜いてドッキングさせたの。ほら、見て!!」
なるチャンがスカートのひだを思いっきり捲りあげる。
「キャー!!! ステキー!!!」
真奈美が感嘆の声を張り上げた。
私は胃から込み上げるものを手で押さえて、トイレに駆け込んだ。
なるチャンの足は、腐り果て異臭が漂い虫がわいている。切断された足を繋げている糸は肉に喰い込み、繋ぎ目を腐食していた。
気持ちを落ち着かせ、トイレから出る。
目の前には、楽しそうに談笑している3人の女子。
腐った足を嬉しそうに、見せ合いっこしている。
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