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「簡単じゃあないだろうな!?兄貴の手前…」
「そうね。2人が兄貴に継がせようとして、彼女との別れ話をして拗れたんだものね。
『陸は好きな女ハラマセて俺は諦めるなんて』っていったんだものね。」
「兄貴もまだ仲直りしてねぇのか?」
「はい。ですが―…
かかりつけ医は、うちの病院にしたんですよ。
一度兄貴の嫁と病院で話したんです。
出産の頃でしたが…ずいぶん前の事ですが…」
知らない話ばかりで、ついていけないよー…
私にいとこの存在がいるってはじめて知った。
パパ側のお爺ちゃん達も、先代と知り合いみたい。
何も知らないで育ったんだと思う。
「それより先代にお話しがあります。
涼と麻衣ちゃんが付き合っています。
翔にも彼女がいますが、堅気のお嬢さんですので、今回は連れてきませんでした。」
「「「「はっ…涼と麻衣が…」」」」
「2人は何も知らず、恋をしたんです。」
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