第8章

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「若、組長達が出発するようです。」 「あぁ。すぐ行く。麻衣、行くぞ!」 私を抱き締めてる腕を離すと手を握り、部屋を出てリビングに行く。 「俺達は、1台に乗るから、お前等は3人で1台な。」 「麻衣、おはよ。」 「おはよ。翔。」 にこやかに見ると涼は露骨に嫌な顔をした。 あぁ…拗ねちゃった。 最近の涼は私の前だと甘えるんだ! それが可愛いのー… 私の荷物を自分のと一緒に持ち リビングを出ようとしてる。 「待って―私、持つよ。」 「俺が持つ。」 隣でクスクス笑う翔…
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