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「あの…私少しでも自分の事を思い出したいのです。柳原医は何か知ってますか?」と思いきって聞いてみた。
すると柳原医はあることを教えてくれた。
『先ずね、君の家族と僕は長い付き合いなんだよ。君のお祖父サンが病気で入院した時も僕が担当でしたからよく、僕は君のお家を行き来していました。それと君には年の離れた妹サンがいて、今も入院しているんだ。』と話した。
「柳原医が私の家族と付き合いが長い…年の離れた妹がいる。…やっぱり思い出せません。年の離れた妹に会うことは出来ますか?」と私は言いました。
『勿論会わせる事は出来るけれど今の君がその妹サンと会っても君は混乱するだけだと思うよ。』と心配そうに言いました。
「確かに今柳原医の話を聞いただけでもパニクりました。私には妹がいたなんて…それに私が目を覚ました時には婚約者と名乗る人も現れて…全然追い付けませんもの」と正直に言いました。
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