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「アカリ、ごめん」
「イヤだっ!! 謝る言葉なんて聞きたくないっ!! そんな言葉を聴かせるくらいなら、もうこのまま放っておいてっ!! 惨めな私が誰の目にも映らないように、空気のように扱いなさいよっ!!」
「ごめん、だから、聴いて」
めいっぱい暴れてみたけれど、そんな力は私の体に回った腕が封じてしまう。
後頭部を押さえつけられて顔をリョウタの肩に押し付けられてしまうと、言葉を叫ぶことさえできなくなってしまう。
「アカリは、俺にとっては空気同然なんだ。
傍にいることが当たり前で、失ってしまったら生きてなんていけないんだ。
だからアカリ、結婚してくれ」
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