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頓珍漢な言葉に、一瞬私の体から力が抜けた。
支離滅裂な言葉の中に、ひときわ意味の分からない単語が混じっていたような気がする。
リョウタの言葉を解析するために動きの一切を止めた私に何を感じたのか、リョウタはポケットの中から小箱を取りだした。
お店では綺麗にラッピングされていたはずなのに、小箱には何の装飾もされていなかった。
外箱さえない。
ビロード張りされた小さな宝石箱が、むき出しのまま出てくる。
リョウタはそれを壊すような勢いで開くと、中におさめられていたプラチナリングを取り出した。
凝ったデザインで、緻密な彫刻が施された中に、小粒の真珠とダイヤモンドが輝いている。
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