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「ねぇ。啓太からも言ってよ」
あっ。やべっ!ぼーっとしてた。
「ちょっと聞いてるの?!」
「聞いてるよ。祐太が譲らないのはいつものことだろ」
「そうだけど!」
散々文句言っても。ほら
もう祐太の横で笑ってんじゃん。
そう。分かってたんだ。ずっと
真希が見ている先に居るのはいつもアイツで。
俺じゃない。
なぁ。真希、覚えてるか?
俺達は幼稚園から一緒で。
俺はずっとずっとお前を見てきたんだ
好きなんて言えねーよ。
だってさ。俺が見ている先に真希が居て
真希が見つめる先に俺はいない。
真希が見つめる先は祐太。
お前が居たんだよ。
なぁ。祐太気付いてるか?
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