視線

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変化が起きたのは1週間後だ。教室に入ると、なにか不穏な空気が流れた。なぜか全員、私を一瞥すると、なかったことのように前を向いた。 先週仲良くしてくれた子たちは、さらに変だった。 その子たちは窓際に集まっていたので話しかけに行こうとすると、さっと解散して、私を避けているのが手に取るようにわかった。 ショックでもあったけれど、なにより不思議だった。 なぜ?なんのために?私はなにかしてしまっただろうか? わけもわからず、自分の席に座る。 そうすると、いつのまにか神崎さんが目の前に立っていた。 「ブス」 そう言って去っていった。
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