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青々しく、壮大に広大に広がる青空。
カモメが群がる漁船
汐風運ぶ砂浜。
錆びた白いポール。風になびかれ奏でる木々のメロディに合わせて歌う虫達。
高い建物は、僕が通う病院ぐらいだろうか。
そしてこの、自然豊かな街が僕の生まれ育ったら街らしい。
自分のことに対し(らしい)とは、いささか他人任せな気もするが。
しかしこの知識も、この記憶すら仮初にすぎない。
本当にここが、故郷なのか。そもそも 故郷とはなんなのか。
その事ですら、悩み始めるとキリがない。
他の人が当たり前のように受け入れる言葉ですら。
僕は心の奥底では受け入れる事ができずにいる。
僕の身ぶり素振りすら偽者で
僕の感情は偽り
ただ、空っぽの入れ者に
無理矢理知識をいれこまれた、人形にすぎない。そう
人の形をした偽者。
それが僕にはただしいのだろう
僕に親しみを持ち話しかけてくる人々
それすらも 全て空想なんじゃないかと。
僕は白く、そして脆い。
だから僕は
1人になれるこの丘が好きだ
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