呪われた学園へ

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オレはとりあえず、部屋の隅に行き、フローリングの床にどっかと座った。 オレは人づきあいが苦手だから、今日、初めて会った人間が急に仲間だと言われても、すぐに打ち解ける気にはなれなかった。 呪われた学園に居座るおかっぱ少女の呪いを解くために、こいつらの助けが必要だとしたら、オレはこいつらともつるむだろう。 でも、何の目的もない仲良しごっこなら、オレはこいつらとはつるまない。 オレは人に好かれたいとも思わないし、仲間を増やしたいとも思わない。 オレはいつだって、嫌われ者だった。 この何もない殺風景な部屋の中で、オレはとりあえず、何もすることがなく目を閉じて壁にもたれた。
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