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「麻衣ちゃん、ほんとは快も来たかったのよ。
でも病院で会議があるから残念がっていたのよ。」
「お爺ちゃんが…」
「今だから言うけど、私達は病院に来る麻衣ちゃんの姿を陰から見ていたの。
旬の事で遠ざけてしまった手前顔向け出来なくて…
各科の看護士に頼んで連絡をもらっていたの。
だから離れてた間も成長が見れたのよ。
それに――…旬のとこもそうだけど……
旬は家を出たけど、顔を見せようとしたのね。
出産もうちの病院を選んでくれてた。
かかりつけ医もね。
だから、旬の子の成長も遠めから見てきたの。」
「知らなかった。兄貴が来てたとは…」
「向こうは知らないわよ。
私達が気づいてる事……
診察に来るのは奥さんの方だったからね。
会った事ないもの。」
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