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校舎に入った範子は、自分の置かれている状況が、昨日までと一変してしまっていることをすぐに感じ取った。
範子が下駄箱の前に立ち、自分の上履きを取ろうと覗き込むと、そこにはズタズタに切り裂かれた範子の上履きがあった。
〈 何なのこれ？
誰がいったい、こんなことを…… 〉
ズタズタに切り裂かれた上履きを見つめながら、範子は自分の心臓が、早鐘を打つのを感じでいた。
〈 何で私が、こんなことをされなくてはならないの？
お父さんが、事件を起こしたから?
でも、そんなことって…… 〉
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