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足下に落ちている障害物を飛び越え、安全な場所へ避難する。
角を曲がった直後、朝日は障害物に足を取られ転んでしまった。
先頭を走っていた少女が異変に気づき足を止め振り返る。
「大丈夫?」
近寄り、手をさしのべた少女だったが、障害物を見て小さな悲鳴をあげた。
「いってー」
ひねった足をさすり、朝日も障害物へ目を向けた。
それは、まだ一歳と満たない赤ん坊の死体だった。
所々焦げて黒くなっている。
胃の中から異物がこみ上げ、朝日はその場で吐いてしまった。
「こんな世界、くそ食らえ」
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