半沢範子の憎しみ(2)
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範子は自分の数少ない味方の父を悪く言うつもりはなかった。 それどころか、父が口汚く罵られる度に、心の中で父を美化し、父の悪口を否定した。 範子はいつの日からか、父が範子にくれた御守りを肌身離さず持つようになっていた。 範子はその御守りを持っていることで、父といつも一緒にいるような気でいた。 範子は父からもらった大切な御守りを握りしめ、父との会話を思い返した。
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