半沢範子の憎しみ(2)

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「範子、大丈夫だよ。 イジメなんて、いつかなくなるわ。 だって、範子は何も悪いことをしていないんだから。 そんな範子が、ずっとイジメ続けられるなんて絶対におかしいわ。 きっといつか、みんながそのことに気づいて、イジメはなくなるはずだよ 」 「真子、本当にそうかしら? 私は真子が想像している以上に、町の嫌われものだよ。 きっと、町の人たちはお父さんが起こした事件を忘れないわ。 これから先も、ずっと……」 「でも範子、人の記憶って、しだいに薄れていくものよ。 時間が経てば、きっと今よりも範子の立場は良くなるはずよ」
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