【呪われた学園】第8話

半沢範子の憎しみ（２）

範子は校舎の屋上のコンクリートを見つめ、悔しさに歯ぎしりしながら思った。

〈 朱美も、彩佳も、朋美も、正子も、みんな死んでくれたらいいのに！

みんなこの世からいなくなって、地獄に落ちればいいのに！ 〉

｢範子、アンタ早く、自分を犬だって認めなさいよ｣

性悪の彩佳の声が範子の耳に飛び込んだ。

｢アンタ、イジメから逃れられると思ったら、大間違いだからね。

私たちは、アンタが生きているかぎり、ずっとイビるよ｣

バカの正子がそう言って、範子は泣きそうになったが、範子は必死に涙をこらえた。