【呪われた学園】第9話

半沢範子の憎しみ（３）

範子の精神状態は、日に日に悪化していき、範子は今にも自分を見失いそうだった。

学校に行けば、イジメられ、町を歩けば蔑みの目で見られ、家にいれば、暗く沈んだ母の顔があった。

範子はつらく、苦しい毎日の生活の中で、死んでしまいたいと何度も思った。

自分はもう、死んでしまうことでしかこの苦しみから逃れることができないのではないか？

自分はもう、完全に孤立して誰とも話すことができなくなるのではないだろうか？

範子は絶望に押しつぶされる思いで毎日を過ごした。

いつか母と二人で、この町を出ていきたいと願いながら……。