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「これから私が、このボロボロの御守りを学校内のどこかに隠すよ。
せっかくのゲームだから、とっても見つけにくいところにね。
アンタがこのボロボロの御守りを見つけることができたなら、
アンタにこの御守りを返してやるよ。
どうだい、おもしろい遊びだろ?」
朱美がそう言うと、他の三人は、うれしそうに声を上げて笑った。
「ダメ!
そんなことしないで、御守りを返して!」
「ダメよ。
だってそんなことをしたら、つまらないじゃない。
私はアンタが困っているのを見るのが楽しいの。
だから範子、アンタは一生懸命、この御守りを探しなさい」
朱美はそう言うと、うれしそうに笑って範子の前から立ち去った。
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