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そんなわたしに視線を合わせた隣人はニコニコしている
それは月曜日のことで
席替えをする日であった
わたしは人の記憶を忘れるが
この景色はなんとなく覚えがあった
きっと気のせいだよと幼馴染みの弥生くんは言った
「なんで?睦月さんも席替えをしないの?」
そう彼に聞くと
「んーたまたまそんな気分」
そう笑った
そうみんなは後ろの席がお気に入りらしいのに
後ろのこの2つの席の私たちを
責めることはなかった
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