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「とにかく、これは決定だ。無理してエセが倒れでもしたらどうすんだ。
もしそんなことになったらぶっ殺すぞ。」
「分かったよ!団長怖い!あ、俺もエセが倒れんのは嫌でーす。」
そのまま俺を抱き寄せようとしてくるフィリックスの脛を思いっきり蹴って阻止する。
痛そうとかは思わない。
こいつ思いっきりやんないととまんないから。
「だんちょ、」
「ロウな。」
「・・ロウさん。俺、別に休暇普通の長さでいいですよ?」
さっきノリで痛いとは言ったけど。
言うほど痛くないし。
ちなみにだんちょ、ゴホン!
・・ロウさんはいつも俺に名前呼びを強要してくる。
歳上だし抵抗あるんだけど、他のやつフィリックスとかを呼び捨てしてたら「俺も」とか言い出した。
最初は断ってたけど、ある日フィリックスが夜中に俺の部屋を訪ねてきて泣きながら
「お願いー!エセェ、団長のことも名前で呼んで!
このままじゃ俺が八つ当たりという名の理不尽な暴力で殺されるよー!」
と言ってきたので仕方なく名前呼びになった。
殺されてしまえと一瞬思ったけど、部屋の前で永遠に泣き続けるので折れてやった。
「駄目だ。しっかり休養しろ。」
「ほんと、大丈夫ですけど。」
「駄目だ。」
過保護すぎる。
俺、1ヶ月の半分は休養してるぞ。
結構鍛えてると思ってたけど、もしかしてもやしっことでも認識されてるんだろうか。
ちょっとショック。
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