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「ッ!!!」
飛びのく。
刀が、一瞬前までニンジャの肩があったところで、銀色にきらめく。
真剣である。
刀を振り下ろした女が、やっとニンジャの視界に入った。
突如現れたこの女、鋭い目つきをしているものの、こちらもたった今起きました風のTシャツにジャージという完全寝間着スタイルである。
女は少しの隙も与えず、ニンジャの肩口を目がけて、再び切り込んでくる。
「……!」
まさに間一髪といったところで、ニンジャはよろめくように刃をかわす。
すると、体勢をくずしたニンジャの右足が、何かを踏み込み、
「あっ」
ニンジャは何かを思い出したような声をあげて、
「ッあああああああああああああああああああああああああああああ」
パカッといきなり開いた床板の中へ、絶叫しながら、背中から落ちていった。
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