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「あ、あんたは・・・お池の時の・・・」
「おおよ!俺は『アライグマ』!!お前と同じ『外来生物』だ。
『名前を『ラスター』っていうんだ。
最も、『ラスター』って名前は飼い主が付けた名前だけどな。」
「飼い主??」
「そうさ。俺の故郷は遠い『あめりか』って国さ。そうさ。お前さんと同じ『外来生物』だぜ。
俺は『ペット』として生かされたのに、この森に捨てられてな・・・!!
まあ海を渡って、故郷の『あめりか』に帰ろうとしたんだがな、結局ここに留まることにしたんだ。他の森の住民に干渉しないように、細々と。
だってさあ、俺ら『外来生物』じゃね?この森の生態系を破壊・・・」
ダーーーーーーーーン!!!!
「ひいいいいっ!!!!
な、なんだ?どこ??じゅ・・・銃声!!何で何で??
えっ・・・!!
アライグマさん?!
どうしたの?アライグマさん・・・
死・・・
死んでる!!!!
血が!!血の海!!血が止まらない!!
撃たれたんだ・・・!!
人間に猟銃で撃たれたんだ・・・!!
アライグマさん・・・何で??何で??狙われたの?!
ひいいいいっ!!!ひいいいいっ!!!!ひいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!」
・・・思い出した・・・!!
・・・俺は・・・俺は・・・!!
・・・ヌートリア・・・!!
・・・ヌートリアの『ピプノス』・・・!!
・・・あのアライグマと同じく、人間に殺されたパパが言っていた・・・俺らヌートリアは、『南あめりか』から毛皮取りに連れてこられて『野生化』した、ここに居てはならない『外来生物』・・・!!
・・・俺は『外来種』・・・!!
・・・俺は『よそ者』・・・!!
・・・『よそ者』は、他の秩序を乱す・・・!!
・・・生態系を狂わせる・・・!!
・・・居てはならない存在・・・
「なあ、そうだろ・・・そこにいる人間よお・・・撃てよ・・・!!俺を撃てよ・・・撃ってくれ・・・!!・・・早く撃て・・・!!俺を撃て・・・!!さあ早く・・・」
ダーーーーーーーーン!!
「ぐっ!!ぐふっ!!」
・・・血だ・・・
・・・俺の血だ・・・!!
・・・この森を汚す俺の血が、森の土に流れて出してるぜ・・・!!!!
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