241人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ
"ここは一体、何処なのだろうか?"
紫やピンク、赤や薄い黄色が混ざった空間の中にいた
"なぜ、私はここにいるのだろう?"
意識はある
自分の体もある
しかし、ここにいる前の記憶が断片的にしか思い出せない
"私は、先生になれて、子供たちに教えて、その繰り返しの日々を半年間続けて……"
そのあとは思い出せない
思い出そうとすると頭痛が起こった
"イタタッ……
思い出したらいけない、そんな気がする"
あまりの痛さに思考を一度放棄すると、頭痛は治まったため、過去のことを考えないことにした
"それにしても……
どうしたらいいんだろうか?"
空間を見渡すも出口らしきものはない
だが、少し空間が歪んだ場所があった
"手がかりもないし行ってみますか"
歪んだ場所に向かって歩いた
歪んだ場所に近づけば近付くほど、空間の歪みが広がっていた
歪みが手に届きそうな場所で立ち止まり、歪みをよく見ると一部亀裂が走り光が少し漏れていた
最初のコメントを投稿しよう!