プロローグ

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"ここは一体、何処なのだろうか?" 紫やピンク、赤や薄い黄色が混ざった空間の中にいた "なぜ、私はここにいるのだろう?" 意識はある 自分の体もある しかし、ここにいる前の記憶が断片的にしか思い出せない "私は、先生になれて、子供たちに教えて、その繰り返しの日々を半年間続けて……" そのあとは思い出せない 思い出そうとすると頭痛が起こった "イタタッ…… 思い出したらいけない、そんな気がする" あまりの痛さに思考を一度放棄すると、頭痛は治まったため、過去のことを考えないことにした "それにしても…… どうしたらいいんだろうか?" 空間を見渡すも出口らしきものはない だが、少し空間が歪んだ場所があった "手がかりもないし行ってみますか" 歪んだ場所に向かって歩いた 歪んだ場所に近づけば近付くほど、空間の歪みが広がっていた 歪みが手に届きそうな場所で立ち止まり、歪みをよく見ると一部亀裂が走り光が少し漏れていた
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