第2章 私達のスレ違いと本音

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「玲奈・・・。」 「安奈、どうするの?あんたはどうしたい?私は伝えたよ、安奈にずっと言いたかった事。それを伝える為に、それから、安奈が生きる選択肢を取った場合だけど一緒にまたこうして巡り合える時をずっと待ってるから!安奈がこのまま私といる事を決めてしまったなら別だけど。どうすんの?」 私は言葉を失い、考え込んだ。私は生きたくないと思っている。でも、このままの自分で終わりでいいのか?とも感じた。今は優奈という親友もいて、家族もいる。住む家も食べる食事も飲む水も、好きな趣味も。勉強嫌いだけど、学校へだって通える。私が今いる環境は、玲奈からしたら羨ましい限りだ。そうじゃない、玲奈がどうとかじゃなくて、本当に親から虐待といえる行為を日常的に受けていたり、家や居場所、飲食もままならない環境で生きてる人達がいるのに・・・私は何て甘えすぎているんだろう。叱られることだって嫌で堪らない、怖い、また自分が嫌いになる原因が出来るとか思ってるけど、「叱られる」「注意される」事も有り難いことなのかな。誰も自分に見向きせず、玩具のように扱われて食べる事飲む事遊ぶ事、学ぶ事全て、生きる為に必要な全てを自分が禁じられていたら・・・ただ怒鳴られ、叩かれるだけの毎日を過ごすのと、ちょっとした事からでも間違っている事を言葉で誰かに伝えてもらえる環境・・・私は間違っている!根性なしだ。人間としてなってない。私は、生きなくては!もっともっと生きなくてはならない。生きて学んで経験を積まなければ。自分に生きる目的も意味も何もないと思ってた。死ねばいい存在だと思ってた。でも、そうじゃなかったんだ。まだ生まれてたった15年じゃないか!この先、人との繋がり、出逢い、別れ、自分自身への答えがきっと見つかるかもしれない。今ここで死んでどうする?勿体無い。まだ家族と一緒にいたい!優奈と喧嘩したり笑い合いたい!好きな物を楽しみたい!学校へ通って卒業したい!今は勉強全てが大嫌いだけど自分の好きな勉強を見つけたい!なんだ・・・私、やりたい事沢山あるんじゃん。 「お姉ちゃん。私、生きるよ。生きて生きまくってやる。自分がやりたい事いっぱいあるんだ。ちゃんと学校へ通って卒業したいし卒業したら高校へ行きたい。今は勉強が情けないぐらい大嫌いだけど自分が本当に学びたい事を探して見つけたい。それを大人になったら仕事に生かせたらって思う」
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