第3章(最終章)ずっと待ってるから

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私は断固として首を横に振った。「違う!私はそんな人間の屑じゃない!生きるんだ!生きてやるんだ!真っ当な何処にでもいる女の子として、人として生きるんだ!」 「よく言った!!それがあんたの本当の気持ち。隠れてた本当の安奈なんだよ。」 「うん!玲奈、有り難う!本当にありがとう!」 「安奈…待ってるからね。安奈が本当に自分の人生を歩き続け終わってから私にまた会う日をずっと待ってるからね。」 玲奈は私の手を握り、私の目をしっかり見てそう言った。 「玲奈、私も待ってるから。自分の人生を最後までちゃんと生きてから玲奈にまた会える日をずっとずっと待ってるから!」 それから、私達は二人きりの姉妹の時間を過ごしたんだ。さっきから気持ちをぶつけ合って喧嘩ばっかりしていたけど、今は二人で天国のテレビを見て笑ったり、感想を言い合う。二人で私がコレクションしているぬいぐるみや人形の撮影を楽しんだり、天国で使えるヘッドフォンで音楽を聴いた。母方のお祖父ちゃんやお祖母ちゃん、それから、私の中学一年の入学式直前の時に逝ってしまった、父方のお祖父ちゃんにも再会したよ。みんなと何処にでもいる家族のようにほのぼの過ごした。私は玲奈やお祖父ちゃん達との残り僅かな時間を一分一秒無駄にしたくなかったんだ。 時計が鳴った。それは私が黄泉の国でみんなとの時間を過ごせる時の終わりを告げるタイムリミットだ。もう、時間だ。楽しい時はあっという間に終わってしまう…帰らなければ!帰らなければ私はこのまま、霊として留まりざるえない。生きる時間を奪われる、時間がない。目覚めなきゃ…でもどうやって?ここから出る方法は?
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