第1章 突然の出逢い

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 私は玲奈に歩み寄った。本当に玲奈なの?これは夢?それとも現実?いや、そんなこと、構わない。私は漸く、二度と会うことは出来ないと思っていたもう一人の自分に出会えたのだ。 「玲奈!会いたかったよ!ずっと会いたかった!」 「安奈、私も安奈に会えて嬉しいよ。ずっと待ってた・・・あんたと会える日をずっと待ってた。でもね、安奈、私達が会えたことはヤバい事なの。あんたは交通事故に遭って、今は私やお祖父ちゃん達が暮らしている黄泉の世界に来ちゃってる。もし、安奈が意識を取り戻さなかったら、あんたは永久にここに残る事になる。それがどういうことか分かるよね?」 「・・・うん。死ぬってことでしょ?」 「そう。あんたは私とずっと一緒にいられるけどその代わりに死ぬの。もう優奈ちゃんと一緒に遊んだり、パパやママにも会えなくなるの、ずっとね。食べることも飲むことも、あんたの大好きな人形コレクションをすることも、何もかも全て出来なくなる。いい?安奈、お姉ちゃんはこの事に関してあんたに何にも言わない。安奈自身が決めることだから。あんたがここに私と一緒に残りたいという選択をすればあんたは「死」を選んだ事になる。でも、あんたが意識を取り戻す気力があって、「生きたい」と思うのならあんたは「生」を選んでこの先を生きれる。その選択肢を決めるまで今日1日猶予があるわ。あんたが決めな。自分がどうしたいのか。あたしはあんたが生きようが死のうが関係ない。でも、それで誰が悲しむのか、誰が後悔するのかよく考えて決めなさい。」 「うん・・・。わかった。私が決める。自分でどうしたいのか迷いがあるけど、この現状を何とかしなきゃ。」 「うん、明日までだけどね。まあ先ず、安奈が一番したい事は何?」
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