東武警察

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東武警察

 夢から覚めた。あの鴉女はどことなく麗子に似ていたな。ヘリの音が近づいてくる。   東武署からの増援が来たようだ。堀田を倒しに行こう!グロック2020を手にした。安全装置が引き金についている上に、3点バースト機能を搭載。グロックをホルスターにしまう。  部屋を出る。あれ?グロック持ったっけ?   ホルスターを見て震えた。入ってる。   俺って記憶障害なのかな?   エレベーターで屋上に向かう。ヒュイコブラが降りてきた。タラップから龍門が降りてくる。    オラウータンみたいな顔で、レイバンのサングラスを掛けている。 「自分は東武署の龍門だ」  「あなたが龍門さんですか?」   俺は惚けてみせた。  「どうも、はじめまして」   普段、真面目な龍門がギャグをかました。  「やっと分かってきたな?おまえには明るさが足りない」  「スミマセン、どちらさまでしたっけ?」   龍門の奴、本当にボケてしまったみたいだ。   ヘリの操縦しているのは龍門の部下の毛塚悟と、小林建一だ。ヒュイコブラに乗り込む。  バリバリバリバリバリ…離陸する。   貨物列車が真下を走る。「爆弾を運んでいるに違いない!」龍門の妄想が激しくなる。 「サトル、ランチャーを撃て!」  「爆弾が積まれているという確証は?」  「知らん」  「無責任な…」  「教師にでもなったつもりか!?」   龍門にトカレフを突きつけられ、毛塚は泣く泣くボタンを押した。   シュボーン!ロケット弾が貨物列車に炸裂!紅蓮の炎に包まれた。
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