2人が本棚に入れています
本棚に追加
東武警察
夢から覚めた。あの鴉女はどことなく麗子に似ていたな。ヘリの音が近づいてくる。
東武署からの増援が来たようだ。堀田を倒しに行こう!グロック2020を手にした。安全装置が引き金についている上に、3点バースト機能を搭載。グロックをホルスターにしまう。
部屋を出る。あれ?グロック持ったっけ?
ホルスターを見て震えた。入ってる。
俺って記憶障害なのかな?
エレベーターで屋上に向かう。ヒュイコブラが降りてきた。タラップから龍門が降りてくる。
オラウータンみたいな顔で、レイバンのサングラスを掛けている。
「自分は東武署の龍門だ」
「あなたが龍門さんですか?」
俺は惚けてみせた。
「どうも、はじめまして」
普段、真面目な龍門がギャグをかました。
「やっと分かってきたな?おまえには明るさが足りない」
「スミマセン、どちらさまでしたっけ?」
龍門の奴、本当にボケてしまったみたいだ。
ヘリの操縦しているのは龍門の部下の毛塚悟と、小林建一だ。ヒュイコブラに乗り込む。
バリバリバリバリバリ…離陸する。
貨物列車が真下を走る。「爆弾を運んでいるに違いない!」龍門の妄想が激しくなる。
「サトル、ランチャーを撃て!」
「爆弾が積まれているという確証は?」
「知らん」
「無責任な…」
「教師にでもなったつもりか!?」
龍門にトカレフを突きつけられ、毛塚は泣く泣くボタンを押した。
シュボーン!ロケット弾が貨物列車に炸裂!紅蓮の炎に包まれた。
最初のコメントを投稿しよう!