ピッチピチJKですが?

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物心ついたときから、私は家の仕事を手伝ってきた 「流石お嬢!!頭の後継ぎなだけありますね!!」 「良い目をしますね!その目だけで相手の動きを止められそうだぁ!」 「お嬢ー!今日は急所の突き方を練習しましょう!!」 それはもう、スクスクと育ったよ ゴツいおっさん達に囲まれながら 「明日から学校なので、今日は早めに休みます。明日また付き合ってください」 「「「「わかりやしたお嬢!」」」」 「お嬢って言うのやめて」 「「「「五代目!!」」」」 「もっとやめろ」 いつも通りの会話を終え、私は着物に着替えた 動きやすい袴の方が好きだが、家の中にいる以上…こう言った格好をしないと両親がうるさいのだ 「ふぁぁ……お腹すいた」 自室の戸を閉め、ゴロンと床に転がれば…すぐ隣に映る真剣が一つ 私の着る黒い着物と同じで、黒い刀身をした綺麗な刀だ ゆっくりとそれに触れ、少しだけ眺めてから元の場所に戻す……いつもの流れ 「……この子は、使いたくないですねぇ」 お嬢とか、何代目とか、急所の突き方とか 何となく察しがついているとは思われますが、一応説明いたします 守村葵15歳、性別は女 黒く長い髪と、泣き黒子がトレードマークのピッチピチJK(死語)な私ですが… 「お嬢!!飛び込み依頼ですぜ!!!」 葵「ピッチピチJKはこれから寝ます」 「守村家次期当主のお嬢に是非との事ですぜ!!派手にど頭ブチ抜きに行きましょう!!」 葵「ピッチピチJKは人様のど頭ブチ抜いたりしません」 自己紹介の途中ですが、依頼が入った様でござる 私の家は代々、裏の仕事をして来た割と有名な一家であります 着替えもせずに部屋を出た私は、ゴツい叔父さんから黒光りする物体を受け取った 葵「……では、行きますかね」 そんな守村家の次の後継ぎである私ですが… 現在進行形で、殺し屋やってます
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