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屋敷に着き、今日の仕事の為に纏めていた荷物を解いた後…いざ喜一とお話しタイムを儲けようとしていました
していたんですが
葵「喜一…そんなに説教はいやですか」
喜「違う!!…嘘、違くないけど…違うんだよ」
どっちなんだ
いざお説教をと喜一の元へ向かえば、何故か喜一は道場で私を待っていました。
竹刀を構えて!!!!!!
なんだ、これはあれですか?言葉での説教は嫌だから体で覚えさせてくれ、の意ですかね?
葵「うーん…喜一は話せばわかる子なので、出来れば滅多打ちにしたくはないのですけど」
喜「滅多打ち?え、何?俺滅多打ちにされるの?」
葵「お説教は嫌だから、体で覚えさせてくれの略なんでしょ?」
喜「ちっがうし!!!何それ物騒!!!超怖いやだよ!?」
ええ、違うんです?
律儀に私の分の竹刀を用意してきたからそれ以外はないと思ったけれど、どうやら違かったようですね
喜一は小さく息を吐いた後、私の前に正座をしてきた。ので、同じように腰を下ろします。
喜「……葵に言われてから考えたけど、確かに俺は馬鹿なことしたんだって…そう思った」
すると、突然話し出した喜一
確かに私はあの時彼に怒ったし、それを理解したならばそれでいいんですが…とりあえずは聞こう
喜「確かに馬鹿な、考えなしな行動をしたけど…あの浪士達が刀を抜いた時、俺、本当にわけがわからなくて。気づいたら、体が勝手に動いてて、大人相手にやれるだなんて思ってはなかったけど…でも、いかなきゃって思ったんだ」
葵「……で、逆に自分が危うい目にあったというところでしょうね」
喜「……そう、だな」
その光景を思い出したのか、喜一は服の裾を握り締めながら…顔色を青く変えた
当然の反応です、間に合わなければ…あれは確実に命を落としていた
死ぬかもしれない瞬間を味わって、平気でいられるわけがない
私は平気ですが
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