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なんて冗談は終わりにして、この湯呑みを割った張本人さんと是非お話がしたいものです
てか、投げなきゃ私に当たってたぞ
葵「命を狙われるような真似はまだした覚えがないのですが……なんの御用でしょう?」
気配が感じ取れないので、近くにいるであろう敵さんに声をかけて見ます。多分返事してくれるでしょうし……
シーン……
…あれ?
葵「……命を狙われるような真似はまだした覚えがないのですが、なんの御用でしょう?」
「聞こえとるで」
葵「じゃあもっと早く反応してくれますか」
返事なくてびっくりしたよ
びっくりして二回同じこと言っちゃったよ
つーか聞こえてるなら無視するなよ!!
葵「や、普通に無視するか。私もするわ。すみませんでした、八つ当たりです」
「一人で何いうてはるん?まあ…ええけど」
葵「ええんですか。というか、どちら様でしょう?」
「あら…覚えてへんの?侵害やなぁ」
突然命を狙われたにしてはラフな会話をしている気がするけど…女の声をしたその人は、含みのある笑いを漏らした後姿を現した
ニュイッ
ニコォ
「こんにちは、さっきぶりやなぁ」
葵「まさかのそこから?」
「移動したんよ」
葵「わざわざ縁側の下まで律儀な方ですね」
縁側の下からひょっこり顔を出し、にこやかな笑みを浮かべる彼女は…先ほど町中で会ったあの女子だ
もう会うことはない、というか会いたくないと考えていた彼女にこんな形で再開するとは思っていませんでしたが…
いや、確実につけてたな?
「いややわぁ、そんな怖い顔せんでほしいんやけど!お兄さんとお話ししたくて、ちょこーっとあとつけとっただけやで?」
葵「申し訳ございません、元よりこんな顔をしているもので。話がしたいだけでわざわざ急所を突く攻撃を仕掛けるとは、意外と大胆な方ですね?」
「おもろい人やんなぁ…職業柄、一種の腕試しみたいなもん仕掛けるのがくせでなぁ。堪忍やで」
葵「腕試しで命を落としたら元も子もないよね」
「生きとるやん?」
先生はそういうこと言ってるんじゃありません!!!
真面目に会話しようとしてるのに!!!空気がラフすぎるよ!!!
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