天職ですな?

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「…っあああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 葵「っ……!」 大通りに出てきた私は、それらしい影を見つけることができないまま走り続けていた 色んな人に聞き回り、それのみを手がかりにして漸く目星がついたのは…大通りの先にある無人の寺で 階段の下についたと同時に聞こえたその声は、子供特有の…少し高い声だ 葵「喜一!!」 悲痛な声に焦る私は勢いよくその階段を上り、すぐ先にいた男めがけて刀を振り下ろそうとする グラッ… 葵「……は?」 が、刀を振り下ろす前に倒れこんだ男を見て…私は咄嗟に一歩下がった 倒れこんだその男の胸元には赤い鮮血が滲んでいて、よく見ると周りにも何人か…同じように倒れこむ姿が目に入る ……何が、どういうことだ 「……葵…?」 葵「喜一!?一体何が……」 倒れる姿の中に、探している人物が見当たらないと見回していれば…その声は背後から聞こえてくる キィン…!!! 無事でよかったと、そう思いながらその目を向けた直後…目の前に振り下ろされた光るそれを、咄嗟に受け止める 光るそれ……刀を振り下ろしてきたのは、紛れもなく喜一なのに、その顔は酷く辛そうな表情を浮かべていた 喜「……葵、俺……やっぱり、だめだったよ」 葵「……喜一?何が」 喜「やっぱり……俺じゃ、誰かを守るのは…出来ないよ」 全身傷だらけで、きている服を真っ赤にしている喜一を見て…早く怪我を治さないとと考えたが、その伸ばした手から一歩離れる喜一 なんで、今そんな話をするんですか 葵「…巻き込んでしまって、本当にすみません。怖い思いをさせて…ごめんなさい。でも、無事でよかった。だから…話の続きは、後でしま」 喜「もう、いいんだよ。話したって、変わらないじゃん」 葵「……どういうことですか」 刀を下ろす私を見ても尚、手に持つ真剣を構え続ける喜一は…見たことのない目で私を見ている こんなことに、巻き込んでしまったから? 私があの時、あの選択をしたから? なにが、どうして……そんなに悲しい目をするんですか? 真っ直ぐと向けられる、悲しい色をしたその瞳の意味が…私には理解できなかった
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