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「葵ー!今日はお昼過ぎからあいてるんでしょー?」
「隠れ鬼しよ!!隠れ鬼!!」
葵「いいですよ。そしたら、先に神社で待っていてくれますか?」
「わかった!!」
龍之介さんとの一件から、私は約束通り空いている日は子供達と遊ぶ回数が増えました
正直稽古の時毎日会っていましたが、体力をつけるという意味では今の方があっていると言えるでしょう
雪「ふふっ!葵ったら人気者やねぇ…ウチともたまには遊んでほしい!」
葵「そういえば、二人で出かけたこととかないですね。今度何処か行きましょうか」
雪「ほんまに!?いくいく!ウチ女の子と遊びいくの初めてなんよ、楽しみ!」
店前でお茶を飲んでいれば、中から笑顔で出てきたお雪
ああ、因みにですがお雪は私が女だと少し前に知りましたよ。
知った辺りから女の子扱い凄いしてくる
葵「女の子と言っても、私はあまり詳しくないですよ」
雪「なら尚更やん?最初に会った時の格好似合っとったし、呉服屋とか見に行こ!」
葵「いいですね。ちょうど袴が欲しかったんです」
雪「なんでやぁ!可愛い着物のあるとこしか行かんよ!!」
とまあ、こんな感じです。
女扱いされたくないというか、その方が色々楽だからという理由でそれを好む私を察してか、お雪はその事実を公言したりしません
なので、龍之介さんは知らなかったりする
お雪は不服らしいけどね
雪「なあ、なんで言わんの?それにウチ、葵に聞きたいこと沢山あるんよ」
葵「んー…そしたら、今度遊ぶときに沢山話しましょう。それではだめですか?」
私について知ってきたお雪は、元より感じていた疑問を問いかけてくることが増えました
なんで女の子なのに、刀を握ってるの?とか…まあ色々とですね
雪「わかった!そしたら今度遊ぶ時、約束やで?嘘ついたら針千本!」
葵「わかりました」
雪「……やっぱり痛いからだめ!嘘ついたら、えっと…目一杯お団子食べさせる!!」
なんて幸福な罰ゲームなんだ
こんな感じで、お雪は天然癒シストです
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