786人が本棚に入れています
本棚に追加
けど僕は時々、不安になってしまいます。
この想いが、いつか貴方を壊してしまわないかと……。
「淕さん、僕で……いいんですか?」
僕はもう、淕さん無しでは……生きていけないと思います。
けど、淕さんは……?
今更こんな事を聞くのは、ズルイのかもしれませんけど……。
それでも、たまに考えて不安になってしまう思いから、口に出してしまった。
「こう、さか……?」
ほら……いきなりだったから、淕さんも不思議がってる。
直ぐに、訂正しないと……。
「あの、すみません。今のは……忘れてください」
言った後でこんな事を言うだなんて……余計に気にさせてしまうだけなのに……本当に僕はズルイ。
少し迷った後、淕さんに触れてた手を離した。
「淕さん?」
無反応になってしまった淕さんが心配になって、呼びかけながら後ろから淕さんの顔を覗き込んでみた。
これ以上の幸せを求めるだなんて……と、心の中で少し反省をした。
「淕、さん……?」
だけど、淕さんの顔を見た瞬間、僕は動揺してしまった。
「な、何で……そういう事、言うんだよ……! こ、香坂は、オレの気持ち、信じ、られない……?」
最初のコメントを投稿しよう!