第3話

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 再会した頃だったら、 胡散臭い笑顔に見えたことだろう。  けれど、今はむず痒くて仕方ない。 「……腹立つ」 「えっ。どうして!?僕とお菓子食べたくないの……?」 「いいからっ、早く済ませて帰るぞ」  いっぱいになったカゴをレジに運びながら、 後方で小さく笑う声に俺の眉間に深い皺が刻まれた。 …―― 「いっちゃん、そのポテトサラダちょーだい♪」 「あ?……じゃあ、その唐揚げ寄こせ」 「いいよー」  帰宅するなり取り敢えず空腹を満たそうと、 買ってきた弁当やツマミを広げた。 「お前は良くこんな遅い時間に唐揚げなんか食べられるよな」  箸で摘み上げたソレに瞳を細める。
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