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(邦久に当たってどうすんだ…俺)
興奮が冷めず、
肩で息をしながらカバンを引っ掴む。
「どこへ行く気だ?」
この場から立ち去ろうとする俺に手を伸ばす邦久。
俺はその手を咄嗟に払い除けた。
邦久の少し驚いた表情。
(なんで、そんな顔……っ)
苛立ちの中に僅かな湧いた罪悪感から、
ポツリと謝罪を零す。
「…悪い…。今日はもう帰る」
「帰るって…、会うつもりなのか?」
「それは……――て、アイツのことはお前には関係ないだろ」
少しキツイ言い方かもしれないが、
今は言葉を選んでいる余裕はない。
睨みまで利かせてやったが、
邦久は至って冷静に言い返してきた。
「関係ないわけないんだよな」
「――は?何言ってんだ…?」
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