第3話

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 チラっと視線を上げると、 もうさっきのような怖い感じの眼光は消えていた。 「心配するのはいいけど、お前とアイツの接点はなんだ?」 「接点?」 「さっきお前、関係ないわけないんだよなって言っただろ」 「あー…あれね」  どこか言い辛そうに視線を逸らす邦久だったが、 いきなり俺の肩を掴むと自分の後ろへ追いやった。 「ちょ、何だよ急に…っ」  邦久の意味不明な行動に文句を言いながら振り返ると、 彼の向こう…店の方から誰かが近付いて来る靴音が一つ。 「僕のいっちゃんを虐めないでくれるかな」 「なっ…お前…!」  姿を見せたのは恭一郎だった。
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