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チラっと視線を上げると、
もうさっきのような怖い感じの眼光は消えていた。
「心配するのはいいけど、お前とアイツの接点はなんだ?」
「接点?」
「さっきお前、関係ないわけないんだよなって言っただろ」
「あー…あれね」
どこか言い辛そうに視線を逸らす邦久だったが、
いきなり俺の肩を掴むと自分の後ろへ追いやった。
「ちょ、何だよ急に…っ」
邦久の意味不明な行動に文句を言いながら振り返ると、
彼の向こう…店の方から誰かが近付いて来る靴音が一つ。
「僕のいっちゃんを虐めないでくれるかな」
「なっ…お前…!」
姿を見せたのは恭一郎だった。
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