85人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「それは僕の勝手でしょー。嫌なら選ばなきゃいいのに…。ほら、こっちなんてどう?ヘルシーだよ」
そう言って差し出してきた海老フライに肩を落とす。
「揚げ物ばかりじゃねーか」
「えー。でもエビだよ?その唐揚げよりいっちゃんにぴったりだと思うけど」
「……意味が分からん」
「細くて美しいって意味!分かろうよー」
「分かるか!」
他愛の無い……本当に他愛の無い会話に時間を費やし、
気付けば1時間経過していた。
お腹も満たされ、漸く一息ついた頃、
ソファーに背中を預けていた恭一郎がふと姿勢を正した。
「いっちゃんは、僕の事どう思ってるの?」
「――!?………どう、って…」
不意を突かれ、夕飯の片付けのためテーブルを行き来する手が止まる。
最初のコメントを投稿しよう!