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「……お前は何様だ?」
「……」
「けどまぁ…、ありがとう。少し知人と揉めているだけだから、本当にお前が気にすることじゃない」
「知人?あの女の人って維月ちゃんの知り合いだったんですか…!?」
「えっ、…いや……まぁ…」
(女の皮を被った男だけどな)
どうでもいい訂正を心中で返しつつ、
タオルを久保の手元に返却した。
「…つか、その呼び方はヤメロ」
「えー…」
(あと、俺が言ってるのは駄犬の方……まあいいか)
その辺は勘違いしてくれていた方が都合がいいだろう。
*****
入口の扉に掛けられた札を、
CLOSEへと返す。
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